人々の暮らしに欠かせないダムの役割

人々の暮らしに欠かせないダムの役割

「ダム」という建造物はほとんどの人がご存知でしょう。
しかし、具体的にどういった役割があるのかということを理解している人は、それほど多くはないのではないでしょうか?

今回は意外に知られていないダムの役割について紹介していきます

ダムの概要について

ダムというのは主に、

  • 河川やそれに伴った遊水地や湖沼等から水を引いて利用する「利水」
  • 洪水や高潮等の水害、地すべりなどの土砂災害などから人間を守るための事業である「治水」
  • はげ山・荒廃地の復旧を目的とした山地・海岸等の保安施設事業である「治山」

などの目的がある建造物です。

そして、このような目的に合わせて「利水ダム」「治水ダム」「多目的ダム」などの呼びわけがあります。だいたい川・谷を横断して、あるいはくぼ地を囲んで作られていて、コンクリートや土砂などにより建設されていますが、自然に形成されたものは「天然ダム」と呼ばれます。また、地下水脈をせき止めるために造られた「地下ダム」というダムもあり、ヨーロッパやアメリカに生息する「ビーバー」もダムを造って生活しています。
人類が始めてダムを建設したのが紀元前2750年の古代エジプト時代で、世界最古のダムは「サド・エル・カファラダム」というダムであり、上水道が目的として建設されました。
日本では616年の飛鳥時代に現在の大阪府、河内国にて狭山池が建設されたのが初めてとされています。

ダムの目的とは?

ではここからはダムの目的を細かく見ていきましょう。

ダムの役割:治水

まず、ダムの「治水」についてですが、ダムは治水の役割として「洪水」からの被害を未然に防いでくれます。洪水が発生したとき、ダムがない場合はものすごい水の量がそのまま下流へと流れて大洪水となってしまいます。これを防ぐのがダムで、下流に被害がないくらいの水のみを流して、残った水はダムに貯めるという方法で洪水を防いでいます。
一般の人たちはダムの役割や必要性を感じない人もいるかもしれません。なぜなら洪水などの被害は「起こった後」に問題となるからで、「起こる前」に「洪水を防いだ」では人というものは印象に残らないからです。ダムがなければ起こっていたであろう洪水を防いでいるわけで、やはりダムは大切ということではないでしょうか。

ダムの役割:生活用水

また、ダムは農業用水・生活用水としても利用できます。

農業の発展には、川の水を蓄えることができるダムが大きな役割を持っています。家庭で毎日使っている水ももちろんのこと、学校・病院・プール等で使う水というのは半分以上川から送られてきます。
工業用水でもたくさんの水が必要になるので、このことからも人間にとってダムが欠かせないということが理解できるでしょう。

ダムの役割:水力発電

そして、最近では電気を起こす「水力発電」をするダムもあります。
水は高い場所から下に落ちるときに、巨大なエネルギーを作り出します。このエネルギーを電気に変換するのが「水力発電」です。
ダムにはたくさんの水力発電所があって、人間のくらし・産業に役立っているのです。

最後に、今まで以上に盛んになっていますが、ダムの周辺は憩いの場としても注目されています。
豊富な自然に囲まれた地域というのは都会にはなかなかないので、レジャー活動の場として貯水池の周辺がオープンスペースになって解放されています。レクリエーション・イベントの場として活用されることも多いです。

記事まとめ

今回はダムの必要性・役割について紹介しました。
このようにして見ていくと、ダムがいかに人々の暮らしに大切なのかが理解できるのではないでしょうか。
上記にも書いたように、洪水というものは起きてから問題となるので、ひどい災害である洪水を未然に防いでいるダムはもうちょっと注目されてもいいのではないでしょうか。
また、地球環境が問題となっている現在、新エネルギーである水力発電が行えるというのもダムの大きなメリットのひとつです。