知っておこう!ダムの水が飲料水になるまで

知っておこう!ダムの水が飲料水になるまで

毎日の日常生活では、飲み水・炊事・トイレ・風呂・洗濯等、あたりまえのようにたくさんの水を使用しています。飲食店・商業施設・オフィスなども同様で、これらを「生活用水」といいます。工場などでは洗浄や冷却のために「工業用水」が、畑ではお米のような農作物を育てるために「農業用水」が必要になります。
様々な用水や、みなさんがいつも飲んでいる水道の水は、どこからきているかご存知でしょうか?たまに「水はどこからきているのか?」と疑問に思っても、知る機会もないかもしれません。
人間は水が無ければ生きていけないので、いつもあたりまえのように飲んでいる水道水がどこからきているか知らないというのはちょっと問題かもしれません。
そこで今回は、水道の水がどこから来るのかを説明します。

水道水はどこから来るのか?

まず、水は空から雨として落ちてきます。雨が降るには海などの水が蒸発散してできる大気中の雨雲が必要で、雨が降ってそれが川になり、地下水へとなって、最終的に海に戻ります。
そして、海水が再び蒸発して雨雲を作って雨を降らせます。このような地球の水の循環が太古の昔から繰り返されています。
この水の循環からダムが一部をもらい受け、浄水場、配水場などのいろいろな施設を通って浄化されて、最後にご家庭の蛇口にたどり着くのです。
みなさんがいつも何気なく飲んでいる水というのは、こういったネットワークからきているのですね。
日本は降水量が多い国ですが、使用できる水資源は限られています。降水量の総量は体積にして1年間約6,400億立方メートルで、琵琶湖の水の体積が約275億立方メートルですが、その約24倍弱くらいの量です。
膨大の降水量ですが、そのうちの約2,300億立方メートルが蒸発散し、さらに残りの水も河川が短いなどの理由で使われずに海に流れてしまいます。
日本で使用されている水は降水量の約10%、約809億立方メートルとされています。

ところで、川を流れている水というのは、季節・天気によっても刻々と変わっています。
よくニュースなどでも聞くことがあるかもしれませんが、雨が少ないと川が渇水することもあります。このときにはダムが重要な役割を果たしています。
ダムで雨水を貯めておいて、川の水が少ないときなどに利用できるのです。

水の流れを徹底追求!

川の水や、ダムからの水である「原水」は、「取水口」から各地にある県営浄水場に送られます。水は主にこの場所できれいにされます。
浄水場できれいになった水が、使用する量に合わせてムダなく配れるように、企業が運営している配水場内の「配水池」に一時ためられます。

ここから、土地の高低を利用する「自然流下方式」等によりそれぞれのご家庭に届けられています。これらの一連の作業はすべて「中央管理室」にあるコンピュータによって管理されて行われています。

水道の水は、配水場やポンプ場より配水管・給水管を通り各家庭に運ばれています。
地域の配水管というのは実はとても長く、たとえば愛知県にある水道管の長さは1762キロメートルで、直線距離では、名古屋市~北海道室蘭市まで往復が可能な距離にもなります。

また、安全・きれいな水道水を常にお届けするために、定期的な管の点検があり、古い管から新しい管への取り替え工事も行っています。
川の水は人間に有害な物質・ウイルス・菌などが含まれているために、洗浄場などの施設で水をきれいにしなければならないのです。

生活用水のその後は?

では、生活用水はどのようにして川に戻るのでしょうか。家庭で使った水は排水溝から川へと戻って海に流れます。
このとき汚れた水を流せば川が汚れ、生き物が住めなくなり、人間の健康にも悪影響となります。そのため、生活排水は下水処理施設できれいにされて川へと戻るのです。

記事まとめ

私たちがふだん何気なく使っている生活用水は、このようなシステムで作られています。
水資源を守るためには一人ひとりが水を大切にして水の循環を健全にしないといけません。汚れの元を排水溝に流さないように日頃から気をつけましょう。