圧巻の観光放流が楽しめる宮ヶ瀬ダム

圧巻の観光放流が楽しめる宮ヶ瀬ダム

長い歳月を経て建造された宮ヶ瀬ダム

神奈川県愛甲郡愛川町半原・相模原市緑区青山・愛甲郡清川村宮ヶ瀬の3市町村に跨り、一級水系の相模川水系中津川に建設されたダムが宮ヶ瀬ダムです。相模川では日本で早い時期から河川の総合開発事業が展開されていました。1947年には相模ダムが、1970年には城山ダムが建造されました。
それでも、相模川流域の人口増加が続いて、上水道・工業用水道の必要性がいくつかのダム完成後もあったのです。さらに、元来は氾濫原である地域の宅地化の進行が相模川の治水安全を悪くして、水害時に大きい被害が予想されても堤防建設・川幅拡幅の用地を得ることが困難でした。

1971年から特定多目的のダム事業としてスタートした堤高156.0m・重力式コンクリートダムで、総貯水の容量が約2億トンという、首都圏では最大であったこのダム計画は、補償交渉などで難航し、計画の発表から29年後、2000年12月に完成しました。
関東では楢俣川・158.0mの奈良俣ダムに次ぐ高さを誇り、総貯水容量が奥多摩湖の小河内ダムや奥利根湖の矢木沢ダムに次ぐ、関東でも有数の大ダムなのです。

宮ヶ瀬ダムの目的

宮ケ瀬ダムの目的は周辺の河川の洪水調節や沿岸農地の農業用水補給、中津川の河川生態系保全などの河川維持放流が目的の不特定利水、神奈川県の2/3地域、県人口90%の上水道供給、直下流の愛川第一発電所の最大出力が24,000kWという水力発電にあります。
また、周辺のダムと連携して管理運営を図ることで、そのままでは無駄に放流されていた水を宮ケ瀬湖で貯水が可能となり、水資源確保も目的です。

観光放流が見物です!

宮ヶ瀬ダムは圧巻の観光放流が楽しめるスポットでもあります。ダム完成後は地域の観光スポットとして整備されており、首都圏からも近距離であるため、直下流の神奈川県立あいかわ公園と並びピクニック等が行える行楽スポットとして、週末や祝日にはたくさんの観光客が訪れています。
ダムとあいかわ公園はケーブルカーで行き来することができて便利で、毎週水曜日・第二日曜日は宮ヶ瀬ダムの「観光放流」が行われます。
高さが100m付近の2門のゲートから1日2回4分間、午前11時~11時4分と午後2時~2時4分の間、迫力満点の放流が行われています。この放流を見るため、多くの観光客がダムの真下に訪れます。
夏は花火大会、冬はクリスマスツリーが湖畔にできて、夜はイルミネーションが灯ります。そのほかにも周辺には釣り場、キャンプ場等のレジャー施設が豊富な場所となっています。

記事まとめ

宮ヶ瀬ダムは関東でも有数の大ダムで、29年もの期間を経て造られた多目的ダムです。観光放流は豪快そのもので、首都圏からも近いのでこの放流を見るために観光客がたくさん訪れます。周辺にもレジャー施設が豊富にある、一大観光スポットとなっています。